『中学入試 分野別 集中レッスン 算数 速さ』レビュー|図でわかる速さのコツと家庭で伸ばす練習法

「公式は覚えたのに、速さの問題になると手が止まる…」そんなお子さんは少なくありません。

わが家も同じでしたが、図や表で状況を“目で見る”ようになってから、解く順番が自然と整い、自信が戻ってきました。

この記事では、忙しい家庭でも回しやすい本書の良さと、旅人算・通過算・流水算に効く学習の流れを、母の目線でていねいにお伝えします。

  1. 『集中レッスン 速さ』はどんな教材?【概要と特徴】
    1. 状況を見える化する紙面づくり
    2. 小さなステップで自動化へつなぐ構成
    3. 旅人算・通過算・流水算を横断する視点
  2. なぜ「速さ」で得点差がつくのか【本番で強くなる理由】
    1. 時間配分の起点になる分野
    2. 計算と読解の“橋渡し”が問われる
    3. 相対速度で一気に視界が開く
  3. この教材で得られる効果とメリット
    1. 図から式へ、式から検算への一筆書き
    2. 単位変換と比の感覚が安定する
    3. 応用問題での“手戻り”が減る
  4. 実際に使ってみた感想【体験談】
    1. 朝に方針、夜に練習のリズムが合う
    2. 「速さ=図から」の合言葉で迷いが消える
    3. 通過算が得意単元に変わった
  5. 口コミ・レビューで見かけた評価の傾向
    1. 見通しの良さが支持される
    2. 導入は基礎の一歩手前からが安心
    3. 性格に合わせたペース調整が鍵
  6. 効果的な使い方と学習のコツ
    1. 学習前に「何を図にするか」を宣言する
    2. 週一の“通し演習”で時間感覚を養う
    3. 単位・オーダーの口頭チェックを習慣化
  7. 間違った使い方をすると効果半減!やってはいけない学習法
    1. 公式の丸暗記から入ってしまう
    2. 図を描かずに頭で処理する
    3. 難度を急に上げて成功体験を切らす
  8. よくあるつまずきと克服法
    1. 速さ・時間・距離の混同
    2. 単位変換ミス
    3. 通過算の“距離”の取り違え
  9. まとめ
  10. よくある質問とその回答

『集中レッスン 速さ』はどんな教材?【概要と特徴】

状況を見える化する紙面づくり

速さ・時間・距離の関係を、線分図やダイヤグラムで整理する導線がしっかりしています。

文字式より先に“図で理解”できるので、式を立てる前の迷いが減りました。

小さなステップで自動化へつなぐ構成

例題で型を確認し、基本→練習→実戦の順に負荷を少しずつ上げます。

短時間でも区切りよく進められる分量で、平日の学習に組み込みやすいのが助かりました。

旅人算・通過算・流水算を横断する視点

単元ごとのコツを別々に暗記させるのではなく、「相対速度」「一定時間あたりの進み」を軸に横断的に考える作法が身につきます。

応用問題へスムーズに橋渡しできます。

なぜ「速さ」で得点差がつくのか【本番で強くなる理由】

時間配分の起点になる分野

速さの設問は序盤~中盤に配置されることが多く、ここで手早く正確に解けると全体のペースが整います。

逆に手間取ると見直し時間が削られ、後半に響きます。

計算と読解の“橋渡し”が問われる

文章から条件を抜き出し、図に落として式へと渡す流れが鍵です。

どれか一つでも弱いと解答まで届きません。流れが整うと得点が安定します。

相対速度で一気に視界が開く

「離れる・近づく・追いつく」を相対速度で捉え直すと、旅人算だけでなく通過算・流水算も共通の型で処理できます。

思考の再利用ができるのが強みです。

この教材で得られる効果とメリット

図から式へ、式から検算への一筆書き

図で方針を決め、最短の式に落とし、単位とオーダーで検算する習慣が自然に身につきます。

本番での再現性が高まりました。

単位変換と比の感覚が安定する

km/hとm/s、分と時間など、速さ特有の単位変換を繰り返し扱うため、換算の迷いが減ります。

比を使った処理もスムーズになります。

応用問題での“手戻り”が減る

状況整理の型が固まると、複雑な設定でも試行錯誤が減ります。

むやみに式を増やさず、最短の道筋で解答に到達できます。

実際に使ってみた感想【体験談】

朝に方針、夜に練習のリズムが合う

朝は例題を一緒に読み、線分図まで作って方針を共有。

夜は子どもが自力で練習を解く流れが定着し、親の関与は最小限でも進むようになりました。

「速さ=図から」の合言葉で迷いが消える

公式から入ると迷子になりがちでしたが、「まず図」の習慣に切り替えてから、計算のやり直しが激減。

正答率とスピードが同時に上がりました。

通過算が得意単元に変わった

列車の長さ・橋の長さ・入れ替わりなど、混乱しやすい要素も、図で“通過する距離”を先に固定する癖がつき、取り組むたびに手が軽くなりました。

口コミ・レビューで見かけた評価の傾向

見通しの良さが支持される

状況整理の導線がわかりやすく、「子どもが自分から図を描くようになった」という声が目立ちます。

家庭学習の主軸にしやすいという感想も多いです。

導入は基礎の一歩手前からが安心

単位変換や比が弱いとつまずくことがあるため、導入期はやさしい例題で成功体験を積み、並行して基礎の復習を入れると定着が早まります。

性格に合わせたペース調整が鍵

テンポよく進めたい子には相性が良く、じっくり派の子には復習日をこまめに挟むのが効果的。

量より質を意識すると安定します。

効果的な使い方と学習のコツ

学習前に「何を図にするか」を宣言する

図を作る前に「距離・時間・速さ、どれを基準に考えるか」を声に出して決めましょう。

最初の1分で方針を固めることで、迷わず解けます。

週一の“通し演習”で時間感覚を養う

旅人算・通過算・流水算を混ぜ、時間を測って連続で解く日を作ります。

見直し込みの呼吸が体に入り、本番の配点と時間配分に強くなります。

単位・オーダーの口頭チェックを習慣化

答えを書く前に、単位と桁を口に出して確認します。

kmとm、分と時間の取り違えを、その場で止められるようになります。

間違った使い方をすると効果半減!やってはいけない学習法

公式の丸暗記から入ってしまう

「み・は・じ」だけで押し切ろうとすると、条件が複雑な問題で崩れます。

必ず図→式→検算の順で流れを固定しましょう。

図を描かずに頭で処理する

速さは情報量が多く、頭の中だけでは抜け漏れが出ます。

線分図やダイヤで、見える形に落とすことが最短の近道です。

難度を急に上げて成功体験を切らす

成功の連鎖が自信を支えます。

基本→練習→実戦の順を崩さず、三歩進んだら一歩戻るリズムで復習を挟みましょう。

よくあるつまずきと克服法

速さ・時間・距離の混同

図に「求めたい量」を赤で、与えられた量を黒で書き分けます。

色や記号で役割を分けると、式の置き間違いが減ります。

単位変換ミス

換算は計算の前に必ず行い、問題用紙の余白に換算表を作ります。

m/s⇔km/hの往復を口に出して確認する習慣が効果的です。

通過算の“距離”の取り違え

「通過距離=列車の長さ+相手の長さ」を先に確定し、相対速度で割る手順を固定します。

距離が決まれば計算が一気に軽くなります。

速さは、図で状況を整えれば必ず味方になります。

完璧を求めすぎず、今日の短い一歩を丁寧に積み上げていきましょう。

お子さんの歩幅に合わせて、図から式へ、式から検算へ。

この流れが定着したとき、点数だけでなく学ぶ自信も育っているはずです。

まとめ

  • 『集中レッスン 速さ』は線分図やダイヤグラムで状況を整理し、公式暗記に頼らず速さ・時間・距離の関係を理解できる構成が特徴です。

  • 旅人算・通過算・流水算を共通の相対速度の視点で解く方法が身につき、応用問題でも安定して得点できる力が育ちます。

  • 図から式、式から検算へとつなぐ流れが定着し、単位変換や比の感覚も安定することで計算ミスや手戻りが減りました。

  • 効果を高めるには学習前に「何を図にするか」を決め、週一回の通し演習や単位・桁の口頭チェックを習慣化することが有効です。

  • 公式丸暗記や図を描かない学習は効果を半減させるため、基本→練習→実戦の順を守り、段階的に難易度を上げることが大切です。

よくある質問とその回答

Q1. 速さの単元が苦手な子でも使いこなせますか?
A1. 基礎的な計算力と簡単な図の読み取りができれば十分取り組めます。最初はやさしい例題から入り、図を描く練習を重ねることで徐々に理解が深まり、苦手意識も薄れていきます。

Q2. この教材だけで速さの問題は十分対応できますか?
A2. 典型問題や頻出パターンにはしっかり対応できますが、入試特有の複合問題や応用には過去問や模試の併用が有効です。本書で型を身につけ、その後の演習で幅を広げると万全になります。

Q3. どれくらいのペースで進めるのが理想ですか?
A3. 1日1〜2ページ程度を目安に、理解度に応じて進めるのが効果的です。焦って量をこなすより、1問ごとに図の描き方や考え方を確認しながら進めることで、定着度が大きく変わります。

Q4. 親はどのように関われば良いですか?
A4. 解き方を直接教えるよりも、子どもが描いた図や立てた式を見て「なぜそう考えたの?」と質問するサポートが有効です。考えを言語化することで、思考の整理と再現力が高まります。

Q5. 他の算数分野にも効果がありますか?
A5. 速さで培った図や表を使った整理のスキルは、割合や場合の数など他の分野にも応用できます。情報を整理する型が身につくことで、初見の問題にも落ち着いて対応できるようになります。

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