私は現在、銀行で正社員として働いています。2025年の今で勤続11年。
「へえ、普通じゃん」と思われそうですが…実は 中卒でシングルマザー なんです。
「え? どうして正社員になれたの?」と不思議に思った方へ。

ここでは、私が中卒から正社員になるまでのリアル体験談をお話しします。
- 中卒OKの仕事の探し方
- 中卒でも正社員で働くことができる
- 仕事への取り組みかた
離婚後は無職からの再スタートだった


19歳で結婚、21歳で離婚。
数字だけ見ると「波乱万丈すぎ!」とツッコまれそうですが(笑)、当時はそんな余裕もなく必死でした。
しかも子どもは生後2か月。
夜泣きにオムツ替え…寝不足MAXのなかで「仕事も探さなきゃ!」と焦る私。今思えば笑えるくらいバタバタでした。



結婚前の仕事は派遣社員。でも退職済み。貯金も心もとなく、「早く働かないと!」の気持ちだけは人一倍でした。


仕事探しでぶつかった壁


毎日のルーティンは「求人サイト」「求人誌」「ハローワーク」。
まさに仕事探し三点セット(笑)。
でも現実は厳しい…。
中卒、シングルマザー、子どもはまだ赤ちゃん。
しかも「土日休み必須」(保育園が土日休みだから)。
そんな条件で「これだ!」と思える仕事はほとんどありません。



それでも「今日こそ見つかるかも!」と毎日求人サイトを開く私。今思えば、この根性だけはちょっと誇っていいかもしれません。
シングルマザーが最初に選んだのは生命保険会社の営業
そんなとき、生命保険会社で働いていた友人からお誘いが。
「一緒に働かない?」って、あとで知ったんですが彼女、採用ノルマがあったらしいです(笑)。
説明会に行くと、なんと子連れで働いている人が!



「え、子ども連れてお仕事OKなの!?」と衝撃を受け、私もやってみようと決意しました。
3か月の座学研修に2か月の営業研修。
飛び込みや電話での営業にドキドキしながらも、「やるしかない!」の気持ちで必死に取り組みました。
研修も終わり、いよいよ独り立ち!
…が、現実はジェットコースター(笑)
毎月のノルマと給与が直結。契約が取れれば笑顔、取れなければ給料ダウン。



「え、頑張ってるのに基本給が減るってどういうこと!?」と本気でショックを受けたのを覚えています。
結局3年で退職。理由はシンプル。「このままじゃ安心して子どもを育てられない」と思ったからです。


派遣会社への登録|中卒やシングルマザーこそ活用すべき
(参照元:テンプスタッフ)
退職後、「さて、次どうする?」と途方に暮れていた私。
とりあえず大手派遣会社「テンプスタッフ」に登録してみました。
WEBで応募して支店へ。
スキルチェックやタイピングテストを受けて、「これなら私でも大丈夫そう」と一安心。



経歴や希望職種のヒアリングもあり、「胸を張れる職歴じゃないのに、ちゃんと話を聞いてくれる…」と安心しました。
そして帰り道。なんと登録して15分ほどで電話が…。
「え、早すぎじゃない!? さっきまで支店にいたよね?」と心の中でツッコミ。
出てみると――「ご紹介したいお仕事があります」。それが、今も勤めている銀行でした。



まさか「帰り道の電話」が10年以上続く仕事になるなんて、人生ってわからないですね。


派遣から契約社員へ、中卒でも推薦を受けられた


銀行では、個人ローンを扱う部署に配属。



お客さまへ電話をして手続きをフォローするのが私の仕事でした。
最初は緊張でカミカミ。
でも「お客さまに安心してもらえるように」と必死に取り組んでいたら、半年後に上司から声が。
「契約社員として働いてみませんか?」
うれしさのあまり心の中でガッツポーズ!
…が、いざ試験用紙に「最終学歴」を書くときに事件発生。
中卒の欄がない!?
「どう書けばいいの?」とパニックになる私。
すると上司がこっそり人事に確認してくれて「大丈夫、中卒でも問題ないよ」とフォローしてくれました。



そのおかげで無事に契約社員に登用。努力が認められた瞬間でした。
契約社員から正社員へ!推薦でつかんだチャンス


契約社員時代はコールセンターのSV(スーパーバイザー)に抜擢。
新人教育やチームのとりまとめなど責任ある立場に、不安とプレッシャーを抱えながらも全力で取り組みました。
そのころ子どもは小学生。
風邪をひいたり学童のお迎えがあったりで残業は難しく、「母として」と「仕事での責任」の両立に悩む日々でした。
そんな中で舞い込んだ正社員登用のチャンス!
小論文と推薦状での一次選考、人事部長との面接。ドキドキしながらも挑戦しました。
結果は――合格!



「中卒の私が“まともな会社”で正社員になれた!」と、涙が出るほどうれしかったです。
もちろん、不合格の人もいたので気まずさもありましたし、「子どものせいですぐ休むくせに」と陰口を言われたことも知っていました。
でも、それでも自分の努力が報われたことが、大きな自信になりました。
銀行で11年働いて思うこと
そして2025年の今、勤続11年目。
順調なことばかりではなく、挫折しそうになったこともあります。
でも、それはまた別の機会に…。
先日、私を推薦してくれた上司と飲みに行きました。
「どうしてあのとき推薦してくれたんですか?」と聞いたら、返事はシンプル。
「素直さと伸びしろ。以上!」
拍子抜けするくらいあっさり。
でもその一言にすべてが詰まっていると思いました。
まとめ
- 中卒・シングルマザーでも正社員を目指せる
- 求人探しは厳しかったけど「派遣会社登録」が転機に
- 努力と周りの支えで契約社員→正社員へステップアップ
- 正社員になれたことが大きな自信につながった
- 学歴より「素直さと伸びしろ」が武器になる
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