割合・比が苦手になる理由
中学受験の算数で割合・比が苦手というお子さんは多いです。
「割合=部分÷全体」「比=2つの量の関係」という考え方を理解していないと、文章題で手が止まってしまいます。
- 文章が長く、どの数字を使うか迷ってしまう
- 割合・比・比率の区別がつかない
- 線分図や表で整理する力が弱い
割合・比の基本的な考え方
割合は部分÷全体、比は2つ以上の量の関係を表します。
図や線分図で「何を全体にしているか」を整理できるようになると、応用問題でも解けるようになります。
苦手克服の勉強法
1. 線分図で整理する練習をする
文章題の条件を図に描き込む習慣をつけましょう。
「全体」「部分」「差」を線分で表すことで、数字の関係がわかりやすくなります。
2. 基礎→標準→応用の順に練習
割合・比の文章題はパターンが多いので、基礎問題から順番にステップアップしていくことが大切です。
おすすめ教材と使い方(難易度順)
基礎ドリ(基礎力ドリル)シリーズ
特徴:割合・比の基礎中の基礎が学べる。
使い方:1日1ページで計算練習をしながら、線分図の描き方も一緒に覚える。
効果:割合・比の感覚が自然と身につき、文章題に入る準備ができる。
入試算数の基礎30
特徴:基礎計算から文章題への橋渡し教材。
使い方:割合・比の章を重点的に1日1テーマ×30日で取り組む。
効果:考え方が整理され、文章題の見通しが立つ。
分野別集中レッスン 割合・比
特徴:分野別に分かれた演習問題集。基礎→標準→応用の順に学べる構成。
使い方:基礎30や魔法ワザで考え方を学んだあとにこの教材で演習量を増やす。
効果:割合・比の全パターンを網羅できるので、苦手意識がなくなる。
魔法ワザシリーズ
特徴:図解が多く、割合・比の条件整理を学べる入門教材。
使い方:例題を親子で読みながら線分図を一緒に描いてみる。
効果:「図を描けば解ける」という感覚が身につく。
自由自在
特徴:標準〜応用問題まで幅広く扱う総合教材。
使い方:魔法ワザを終えたら割合・比の章を繰り返し演習。
効果:応用問題のパターンも整理され、得点力が安定する。
塾技100
特徴:実戦的な問題が多く、塾で使われるテクニックが学べる。
使い方:自由自在で標準問題を整理したあとに挑戦。
効果:模試や本番のスピード・精度が一気に上がる。
スタディサプリ
特徴:映像授業で割合・比の考え方を15分で理解できる。
使い方:朝に映像→夜に演習というセット学習が効果的。
効果:親が教えにくい単元でも、子どもが自分で理解できる。
Z会(中学受験コース)
特徴:記述問題・応用問題に強い。添削指導で答案作成力が鍛えられる。
使い方:基礎ができたお子さんが、さらに上を目指すときに取り入れる。
効果:難関校レベルの割合・比の問題にも対応できる。
親の声かけ例
- 「全体と部分、どっちが大きいかな?」(割合の感覚を意識させる)
- 「線分図に数字を入れてみようか」(図を描く習慣を促す)
- 「1問ずつ確実に進めていこう」(焦りを抑える声かけ)
ハブ記事(算数まとめ)へのリンク
算数の他の単元別勉強法は、こちらの記事をご覧ください。
→ 【中学受験】算数が苦手なお子さん向け|単元別勉強法とおすすめ教材まとめ
まとめ
割合・比は線分図を描く→基礎から段階的に練習→演習量を確保が克服のポイント。
特化教材や映像授業も組み合わせて取り組めば、必ず得点源に変えられます。