【中学受験】図形問題(角度・面積・立体)の勉強法と苦手克服法
中学受験の算数の中でも「図形問題」は苦手意識を持ちやすく、得点差が出やすい分野です。角度・面積・立体と範囲が広く、公式や性質を暗記するだけでは太刀打ちできない問題が多く出題されます。
この記事では、図形問題を得意に変える勉強法と、親子で取り組みやすいおすすめ教材6選を詳しく紹介します。
図形問題が苦手になる理由
図形問題が苦手な子どもには、いくつかの共通点があります。
- 頭の中で図形をイメージできず、空間認識力が弱い
- 補助線や作図のアイデアが浮かばない
- 公式を覚えていても、どの場面で使うべきか分からない
この3つを克服するためには、正しい学習手順と適切な教材が必要です。
図形問題の効果的な勉強法
1. 基本図形の性質を徹底復習
三角形・四角形・円の角度や面積の公式、立体図形の性質など、基本知識を完璧にすることが第一歩です。
2. 補助線・作図の練習を繰り返す
図形問題は「補助線を引く発想」が重要です。例題を見ながら「なぜこの線を引くのか」を理解し、同じ発想を他の問題に応用できるようにします。
3. 立体図形は展開図・模型でイメージ力を鍛える
立体図形は、紙や折り紙で作ったり展開図を書いたりすることで、空間をイメージする力がつきます。
4. 問題文の条件を図に書き込む習慣をつける
文章問題は、条件を図に落とし込みながら解くことがミスを減らすポイントです。
おすすめ教材6選(特徴・使い方・効果)
① 魔法ワザ 算数・図形問題
特徴: 図形問題の「解法の切り口」を『ワザ』として体系的に整理。補助線の引き方や作図のコツが視覚的に理解できる構成です。
使い方: 各ワザを1つずつ覚え、例題を解きながら「このワザが使える場面はどこか」を考える練習をします。
効果: 今まで解けなかった問題が「補助線を引けば解ける」という成功体験につながり、応用問題にも対応できるようになります。
② 下剋上算数
特徴: 図形分野を基礎から難問まで網羅。難易度ごとに段階的に取り組めるので、自分の弱点が分かります。
使い方: 基礎レベルを完璧にしたら、応用問題へ進むステップ学習。間違えた問題は解説をよく読み、理解してから類題を解きます。
効果: 弱点分野の穴を埋めながら確実に得点力を伸ばすことができ、志望校レベルの図形問題に対応可能になります。
③ 中学入試カードで鍛える図形の必勝手筋
特徴: カード形式で問題と解法パターンを暗記できる教材。重要な解法がコンパクトにまとまっており、持ち運びしやすいです。
使い方: 毎日5~10枚ずつ解法パターンを確認。覚えたらカードを裏返し、答えを頭の中で組み立てるトレーニングを繰り返します。
効果: 試験本番で「このパターンはあの解法だ」と瞬時に思い出せるようになり、解答スピードが上がります。
④ 算数 図形 新装版 まんがではじめる中学入試対策!(中学入試まんが攻略BON!)
特徴: マンガ形式で図形の性質や考え方を学べる入門書。図形に苦手意識のある子にも取り組みやすいです。
使い方: 1話ずつ読み進め、マンガ内で学んだ性質を例題で確認。解けなかったら解説を読んで理解を深めます。
効果: 図形の性質が頭に残りやすく、解法の流れが自然と身につきます。
⑤ 自由自在 算数
特徴: 中学入試で出題される図形問題をほぼ網羅した参考書。例題と類題が豊富で学習しやすい構成です。
使い方: テーマごとに例題→類題の順で解き、1つの単元をまとめて定着させます。基礎が不安な子は最初のページを繰り返し解きます。
効果: 角度・面積・立体図形のすべてに対応できる力が身につきます。
⑥ スタディサプリ算数

特徴: 動画授業で図形問題の考え方を学べるオンライン教材。図形の動きや補助線がアニメーションで見えるので分かりやすいです。
使い方: 苦手な単元の動画を視聴→練習問題に取り組む→間違えた問題を動画で復習、というサイクルを作ります。
効果: 見ることで理解が深まり、「なぜその解法なのか」を理屈で納得できるようになります。
親の声かけ例
- 「全体と部分、どっちが大きいかな?」(割合の感覚を意識させる)
- 「線分図に数字を入れてみようか」(図を描く習慣を促す)
- 「1問ずつ確実に進めていこう」(焦りを抑える声かけ)
ハブ記事へのリンク
算数の他の単元別勉強法は、こちらの記事をご覧ください。
→ 【中学受験】算数が苦手なお子さん向け|単元別勉強法とおすすめ教材まとめ
まとめ
図形問題を克服するには、補助線や作図の練習を重ねること、基礎から段階的に学習を積み重ねること、そして十分な演習量を確保することがポイントです。
ここで紹介した教材を組み合わせれば、図形問題を得点源に変えることができます。
【算数】中学受験の教材
魔法ワザ図形・下剋上算数・図形の必勝手筋・まんが攻略BON!・自由自在・スタディサプリの6つを活用し、お子さんに合った方法で学習を進めましょう。