公立中高一貫校の適性検査に効く?『でる順過去問 首都圏版』を母目線でレビューと活用法

『中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版』とは?

公立中高一貫校の適性検査は、思考力・表現力・資料読解を複合的に試す独特の試験です。

初めて取り組むと何から始めればいいのか迷ってしまいますよね。わが家も同じでした。

この本は首都圏の出題傾向に合わせて「よく出る順」に過去問を整理し、限られた時間でも要点から力を積み上げられる構成。

最初の一冊としても、仕上げの総点検としても頼れる存在でした。

首都圏の傾向に即した出題

資料読み取り、条件整理、記述表現など、首都圏の適性検査で頻出の設問形式が中心です。

地域特性に合わせた練習ができるので、学習の的が絞れます。

 

 

「でる順」だから優先順位がわかる

頻出テーマから並ぶので、まずは得点に直結する領域を短期間で押さえられます。

時間がないご家庭でも学習計画が立てやすくなりますよ。

思考プロセスを養う設問構成

単なる暗記ではなく、資料→要約→根拠づけ→記述という流れを繰り返すことで、答案を組み立てる力が自然と身につきます。

使ってわかったメリットと気をつけたい点

息子と取り組みながら感じたのは、やみくもに量をこなすより「出る順×思考手順」で解く練習が効果的だということ。

一方で、上手に使うための小さなコツもありました!

メリット:短時間でも学習効果が見えやすい

1回分の分量が適切で、平日でも取り組みやすいです。

正答までの道筋が見え、学習の達成感が続きました!

 

 

メリット:記述の型が整う

根拠を資料から抜き出し、因果のつながりで説明する練習が積めます。

答案に「読み手への配慮」が生まれ、減点を防げました。

注意点:背景知識の薄さは別途補強を

資料テーマの社会・理科的知識が不足していると書きにくいことがあります。

ニュースや調べ学習で言葉の土台を並走させると安心です。

効果的な活用法|家庭での学習を成果につなげる

ただ解くだけでは伸びが頭打ちになります。

わが家で効果が高かった「読み・書き・振り返り」の回し方をご紹介します。

読み:資料を声に出して要約する

図表のタイトル、単位、増減の傾向を短く口頭要約します。

言葉にするだけで、設問前の理解が深まりました。

書き:結論→根拠→具体例の順で組み立てる

最初に一文で結論を書き、資料の根拠、必要なら具体例を添えます。

この型を守ると、字数管理も安定します。

振り返り:答案を親子で音読チェック

主語述語のずれ、因果の飛び、根拠の抜けを声に出して確認します。

赤入れよりも音読のほうが子どもの気づきが増えました。

どんな子に向いている?向いていない?

お子さんの学習スタイルに合うかどうかで、効果は大きく変わります。

無理なく続けられるかを最初に見極めましょう。

向いている子の特徴

資料を読むのが嫌いではなく、書く力を伸ばしたい子。

塾課題の補助や家庭中心で学ぶご家庭にも相性が良いです。

向いていない場合の工夫

長文が苦手な子は、資料の要点に下線を引き、設問ごとに「聞かれていること」を囲む習慣から始めると抵抗感が減ります。

親の関わり方

答えを教えるより、根拠の場所を一緒に指さし確認します。

「どの表のどの数字が根拠?」の一言が、自走を促しました。

他教材との組み合わせと学習計画

一冊で完結させるより、役割を分担して学ぶと伸びが安定します。

計画はシンプルでかまいません。

基礎読解の並走

要約・語彙を鍛える短文読解を1日10分。

語彙が増えるほど、記述の精度が上がります。

理社の知識インプット

資料テーマに関連するニュースや図鑑を横に置き、わからない用語はその場で確認。

背景知識が増えると書きやすくなります。

過去問へのブリッジ

本書で型が固まったら、志望校の過去問を年に1〜2回分だけ加えて相性を確認。

足りない力が見え、次の学習に活かせます。

まとめ|「出る順」と「書く型」で、合格に近づく

首都圏の傾向に合わせて効率よく学べるのが、この本のいちばんの強みでした。

資料から根拠を拾い、結論へつなぐ「書く型」を日々積み重ねれば、答案は必ず安定します。

忙しいご家庭でも、できる範囲の小さな一歩から始めてみてください。

合格への道は、毎日の数十分の積み重ねの先にあります。

  • 本書は首都圏の公立中高一貫校適性検査の頻出分野を「出る順」に整理し、限られた時間でも効率よく得点力を伸ばせる構成になっています。

  • 資料読解から記述までの思考プロセスを繰り返し練習でき、答案作成の型を自然に身につけられる点が大きな特徴です。

  • 1回分の分量が適切で平日学習にも取り入れやすく、短期間でも学習効果を感じやすい設計になっています。

  • 背景知識が不足すると記述が難しくなるため、ニュースや図鑑などで並行して知識を補強することが効果的です。

  • 基礎読解や語彙学習と組み合わせ、志望校の過去問演習へ橋渡しすることで、より実戦的な力に仕上げられます。

よくある質問とその回答

Q1. この教材は公立中高一貫校以外の受験にも使えますか?
A1. 本書は公立中高一貫校の適性検査に特化した構成ですが、資料読解や記述力を鍛える内容は私立入試にも役立ちます。特に国語的な記述問題や社会・理科の融合問題が出る学校であれば、有効な練習素材になります。

Q2. 学習ペースはどのくらいが目安ですか?
A2. 1日1〜2問を目安に進めると無理なく継続できます。短期間で仕上げたい場合は、週末にまとめて取り組むのも効果的ですが、記述力定着のためには間隔を空けずに継続することが重要です。

Q3. 保護者はどのようにサポートすれば良いですか?
A3. 採点だけでなく、なぜその答えになるのかを一緒に確認することが大切です。子どもの説明を聞き、根拠が曖昧な場合は資料や文章に立ち戻って再確認させることで、論理的思考を深められます。

Q4. 初学者でも取り組めますか?
A4. 取り組めますが、資料の読み方やグラフ・表の理解に慣れていない場合は、導入として簡単な資料問題集や基礎ドリルから始めるとスムーズです。その後に本書に進むことで、理解度と正答率が高まります。

Q5. 他の教材と併用した方が良いですか?
A5. 本書単体でも力はつきますが、志望校の過去問やニュース記事、統計資料などと組み合わせることで、背景知識と文章構成力が一層強化されます。特に理科・社会の融合型対策との相性が良いです。

 

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